教師のコーチングスキルと[入試・AO入試]進路指導なら学習コーチアカデミー

提言

日本の教員研修は世界に冠たる制度として注目されています。しかし、その多くが「教える」ことを主眼としたものであり、「育む」活動を体系化したコンテンツがなく、片肺状態であると言わざるを得ません。 学習コーチングとは、この「育む」活動を体系化したプログラムであり、学習コーチアカデミーは、創設以来、一貫して、教員養成課程の中に、学習コーチングの4単位必修化を提言し続けています。以下、「育む」スキルがより重要視されてくる理由を7つの観点から解説します。

教育現場における「育み」が、益々重要になってくる、7つの理由

  1. 「行き過ぎた指導」である、体罰の効果を肯定する教員の意識改革が急務。
  2. 児童生徒に一人一台のタブレットPCが配布されるITC教育の時代になると、教員は「教える」スキルだけでは児童生徒の前に立てなくなる。
  3. PISA学力で求められる「情報活用能力」と「読解力」の育成には、承認と発問のスキルが必須。
  4. グローバル教育には、他者との違いを認めながら、自ら思考したことを表現できる自己肯定感が求められるが、これは「教える」ことはできない。
  5. 若年化する学校管理職が孤立化し、セルフマネジメント能力の養成が必要。
  6. 高校における、キャリア教育の普通科科目の検討が本格化。
  7. 東京大学の推薦入試導入で、今後は論文指導や面接指導、または生徒の目標管理のスキルに注目が集まる。

教育現場における、発問、傾聴、承認(コーチング)が必要

2013年1月25日(金)の朝日新聞「私の視点」にて、体罰抑制の根本的な施策として、教員養成課程への学習コーチング必修化を唱えた投稿文が掲載されました。

2013年1月25日(金)の朝日新聞「私の視点」

2008年2月8日(金)の朝日新聞「私の視点」で、学力向上には、教師の「承認力」と「質問力」の向上が必要であると、提言しました。

2008年2月8日(金)の朝日新聞「私の視点」経済協力開発機構の学力到達度調査(PISA)の結果が昨年公表された。日本の学力低下傾向に歯止めがかかっていないことに、不安の声が上がっている。私は日本最初の「株式会社立」学校・美川特区アットマーク国際高校で担任をしつつ、各地で教師への研修を行っている。その経験から、PISAの結果で問題視されている、子どもたちの読解力や思考力、応用力を養う具体策として、教師に「承認力」と「質問力」を身につけてもらうことを提言したい。
承認力とは、子どもたちの答えが間違っていたとしても、それを承認する力である。「正解」を伝える前に「なるほど、そういう見方もあるね」と一言を添えるだけで、子どもたちは「間違っていても、自分の考えを表現していいんだ」とい気持ちになれる。「結果重視」ではなく、「プロセス重視」の考えだ。 思考力や応用力は、「ああかな、こうかな」という試行錯誤の中で養われる。誤答や個人の考え・発想を否定する空気は禁物だ。
詰め込み教育では、決められた時間に多くの内容を理解させることが求められたため、教師はどうしても「分かったか、分からないか」などの、イエス・ノー型の質問を多用せざるを得なかった。しかし、思考力や応用力を育むために必要なのは、「何を」「どのように」といった問いかけだ。例えば「何が分かれば答えにつながるか、三つくらい挙げてごらん。それらを獲得するためにはどうする?」というように。これが質問力である。これによって、子どもたちは考えや課題を整理し、行動できるようになる。学習への動機付けが高まり、時には「学び」が教室を飛び出すこともある。

教師の承認力と質問力の向上は、PISAの順位を引き下げた要因となった、学力下位層の動機付けにつながるだろう。学力上位層に対しても、教師や教科書にはない視点や発想を引き出すことができ、やがては世界をリードするような発明や行動を促進することになるに違いない。
このように考えると、前回のPISAの結果を受けた、文部科学省の「ゆとり教育」の見直しには疑問が残る。「総合的な学習の時間」を減らし、国語や理科の時間を増やすというものだが、量的な枠組みだけを変えただけでは効果は期待できない。その枠組みの中で、何を変えるかという、質的な面にも焦点を当てる必要がある。

そもそも「総合的な学習の時間」で育む「課題解決力」は、PISAで問われる思考力や応用力と親和性の高いもののはずだ。それがうまく機能しないのは、教師の側に「教える」技術は体系化されていても、「育む」技術が体系化されていないからではないか。 思考力や応用力は知恵であり、知識ではない。知識は「教える」ものだが、知恵は「育む」ものだ。今回の「ゆとり教育」の方向転換を成功させるためには、まず、教師が承認力と質問力を身につける研修を実施し、その技術を教科で活用することである。

本サイト訪問をされた教育関係者の皆さまへ

下記の学習コーチングのシラバスに関心のある方がいれば、個別にお問い合わせください。現在、新規採用教員へ向けた研修、及び教員養成課程への学習コーチング4単位(前期・後期)導入に関心のある自治体、または大学を募集しています。「育み」を体系化した学習コーチングの導入で、「教える」ことと「育む」ことのバランスのとれた教員を輩出することにより、主体性ある子供たちの育成に尽力します。

  1. 学習コーチング 基礎 シラバス
  2. 学習コーチング 実践 シラバス

学習コーチング 基礎 シラバス

○○大学

学習コーチング 基礎

2単位

担当教員

佐々木 宏

○曜日

○限

研修方針・
テーマ

  • 「○○大学出身の教師は、社会に新しい価値を創造する人財を育てるための、スキルとマインドを備えている」という外部評価を獲得する。
  • 社会が成熟化し、成功の方程式がなくなった今、子供たちは社会に出る前に、自らの成功尺度を持ち、自らがキャリア形成に向けた動機付けを行わなければならない。このような状況下では、従来の「指導型」のコミュニケーションだけではなく、「支援型」のコミュニケーションが必要となる。
  • これまで教育現場で主流だった「指示・命令・禁止」型コミュニケーションの限界を知り、子供たちの個性発見、および個性の育成法について、体系的に習得する。
  • 指導重視型の教育で子供に染み込んだ「指示待ち型」の態度から、子供が自ら課題を発見し、解決してゆくプロセスの形成法を獲得する。
  • 授業は講義型ではなく、ワーク型を採用し、授業内で講師による「コーチング」的コミュニケーションを受講者自身が体感し、その効用を知る。

習得できる
知識・能力や

授業の目的・
到達目標

  • なぜ教育現場にコーチングが必須のスキルとなったのか、自分の言葉で語ることができる。
  • 「学習コーチング」の理念を理解しており、発問スキル、傾聴スキル、承認スキルを獲得し、最低限のセッションができる能力が身についている。
  • 教師自らが、自己の価値観、行動特性を把握することで、子供の個性を発見し、育成するコミュニケーション能力を獲得している。
  • コミュニケーションを成立させる要因を論理的に把握し、かつ、実践できる力量を備え、どんな子供、保護者とも信頼関係を築くことができる。

研修計画・
内容

第1回   オリエンテーション

第2回   学習コーチングとは何か  

第3回   学習コーチングを利用した、信頼関係の作り方Ⅰ(聞く・聴く)

第4回   学習コーチングを利用した、信頼関係の作り方Ⅱ(承認)

第5回   子供の資源について考える

第6回   内省型発問のつくり方 Ⅰ

第7回   内省型発問のつくり方 Ⅱ

第8回   学習コーチングロールプレイ Ⅰ

第9回   自分、そして子供のことを知る Ⅰ(価値観)

第10回   自分、そして子供のことを知る Ⅱ(行動特性)

第11回   子供の生活・学習環境を整える

第12回   子供の物語を共に創る

第13回   ポートフォリオの種類と活用法を学ぶ

第14回   学習コーチングロールプレイ Ⅱ

第15回   学習コーチングの広がりと可能性について考える

修了試験

  • 研修プログラム終了後、筆記試験を行い、習得度により単位を認定する。
  • 不合格者には、追試の機会を与え、3人の知人に学習コーチングした結果のリポートを提出させる。(学生の場合は、知人、友人)
  • 毎回提出される課題に取り組む姿勢、ならびに成果物。
  • 5回以上欠席した者は修了試験を受けさせない。

学習コーチング 実践 シラバス

○○大学

学習コーチング 実践

2単位

担当教員

佐々木 宏

○曜日

○限

研修方針・
テーマ

  • 「学習コーチング基礎」の修了者を対象とし、教育現場の実践に活用できるスキルを獲得する。
  • 授業と並行し、自身でも「学業」「キャリア形成」の二つの領域で学生時代の目標を掲げ、受講者と毎時間終了時にピアコーチングを行い、GROWモデルを体現する。

習得できる
知識・能力や

授業の目的・
到達目標

  • 「主体性」について、自分の言葉で説明でき、かつ自身に備わっている。
  • ○○大学の学生としての自覚を持ち、本学のブランディングに貢献できるよう、何らかの創造・革新的な活動をしている。
  • 後輩、同級生等の「主体性」を育むコーチングセッションを20時間以上経験している。
  • 「学業」「キャリア形成」の二つのテーマについて、自らの体験をもとに、自分の言葉で学習コーチングの効用について説明できる。
  • 日本の教育的課題について、自らの意見を述べることができる。
  • 上記の目標達成のプロセスにおいて、学外の人間と積極的に関わり、後輩や同級生にシェアできるネットワークを獲得している。
  • 社会に出ても追い続けられる「教育的ライフミッション」を持っている。
  • ファシリテーションスキルを獲得し、所属団体での協議で効果的なパフォーマンスを発揮することができる。

研修計画・
内容

第1回   グループとチームの違いを知る

第2回   児童生徒の学び合いを引き出す、ファシリテーション法 

第3回   新時代のリーダーシップ

第4回   PISA学力が求める読解力と情報活用能力の育み方

第5回   タブレットPCが教育現場にもたらす変化

第6回   教育課程(総合的な学習の時間含む)における、
     学習コーチングの活用法

第7回   学級経営における、学習コーチングの活用法   

第8回   部活指導における、学習コーチングの活用法

第9回   生徒指導における、学習コーチングの活用法

第10回  キャリア教育における、学習コーチングの活用法

第11回  特別活動における、学習コーチングの活用法

第12回  成長し続けられる、教師とは

第13回  教育現場に還元できる、○○大学のリソースを考える

第14回  ○○大学出身教師としての、目標宣言 Ⅰ

第15回  ○○大学出身教師としての、目標宣言 Ⅱ 振り返り 

修了試験

  • 研修プログラム終了後、講師(佐々木)に対する、30分のコーチングセッションの評価。
  • 毎回提出される課題に取り組む姿勢、ならびに成果物。
  • 15分以上の遅刻は欠席扱いとする。
  • フェイスブック上に作成された「実践」のグループへの授業フィードバックをもって出席の扱いとする。
  • 3、4年生は、就活と重なった場合は、二回までは欠席としない代わりに、メンバーに体験をシェアする。

特記事項

  • 「実践」に申し込んだ時点で、学生メンターの登録となり、時間の許す範囲で1,2年生の相談事に対応する

 


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